夫の浮気を疑う妻2

夫の浮気を疑う妻~意外な結末1」の続きになります。

初日の調査では丸1日、対象者(夫)は勤務先から出てくることなく収穫無しに終わった。

翌日もプランは変えず、対象者の出勤時から尾行を開始することを依頼者様との話し合いで確認。

翌日の朝、前日と同じく対象者自宅付近で張り込みを開始。前日とほぼ同時刻に社用車である黒のSUVが対象者を迎えに来た。対象者を乗せた社用車は前日と同じルートを通り、勤務先地下駐車場に入っていった。勤務先建物のメイン出入口と、地下駐車場出入口の2箇所で張り込みを開始する。

張り込みを開始して数時間、一般的な企業の昼休みは12時から13時ぐらいだと思うが、その13時を回っても対象者も社用車も出てこない。前日も丸1日、勤務先から出てこなかったこともあって、調査員は「昼食とらないのかな、社員食堂でもあるのかな」などと会話をしながら張り込みを続ける。

そんな会話をしていると調査員の一人が「SUV出た」と一言。その黒のSUVは毎日、対象者を送り迎えしている社用車であることをナンバーで確認。早速尾行を開始した。

黒のSUVの後部座席側のガラスはスモークが張られており、後部座席に人が乗っているかどうかを確認することは一瞬では困難である。仮に人が乗っていることを確認出来たとしても、それが対象者かどうかまでは判断出来ない。

それでもその「黒のSUV」の尾行を開始したのは、事前に「対象者が乗っているのを確認出来ない場合でも、勤務先から当該のSUVが出てきた場合、尾行を開始する」と依頼者様と打ち合わせしていたためであった。

社用車がマンションに停車

社用車は高速道路を走行し、その後、都心の一等地に建つマンションの駐車スペースに停車した。

勤務先からマンションまでの間、走行自体に警戒していると思わせるものはなく、尾行自体はそれほど難しいものではなかった。

社用車が駐車した駐車スペースはマンション住人等の関係者が使える、主に来客者が駐車するスペースのような場所であった。暫くすると社用車から運転手と対象者が降りてきた。やはり対象者は乗っていた。運転手は割と体格の良い男性、見た目は25歳~30歳のようである。対象者と運転手の2人は、笑顔で会話をしながらマンションに入っていった。

マンションの出入口が見える場所で張り込みを開始した。張り込みをしながら、このマンションは何なのか考える。

まず思いつくのは、浮気相手のマンションであるという可能性。もしくは対象者が依頼者様に内緒でこのマンションを借り、浮気相手との逢瀬に使っている可能性。真っ先にそう考えてしまう。

しかし、そう考えると運転手と一緒にマンションに入ったのが不可解だ。浮気相手と会うのに運転手を連れていくことは考えにくい。となると、仕事でこのマンションを使っているのかと思ってしまうが、あんな立派な勤務先があるのに、わざわざこのマンションで仕事をする必要性があるのだろうか。

しかもこのマンションは、明らかに住居用のマンションだ。個人事業主ならともかく、全国チェーンの店舗を運営する会社が仕事場としてこんなマンションを借りるのだろうか。いや、それは考えにくい。

マンションでの張り込み開始から2時間半ほど経過した時、対象者と運転手がマンションから出てくるのを確認した。2人は社用車である黒のSUVに乗り移動を開始した。その後は別の場所に立ち寄ることもなく、高速道路を走行し勤務先へと戻ってしまった。結局この日はそれ以降、特に動きはなく社用車に送られ自宅に帰った。

2日目も浮気の証拠を得ることが出来なかったが、謎のマンションへの出入りがあったという事実だけは判明した。

これを依頼者様に報告すると、「そこが浮気相手の自宅でしょうか、証拠になるのでしょうか」と少し興奮したような声で聞いてきた。「いや女性の姿も確認出来ていませんし、運転手の男性も一緒にマンションに入っていきました。ですから証拠にはなりません」と伝えると今度は冷静に「そうですか、今日も長い時間ご苦労様でした。疲れているとは思いますが、明日もよろしくお願いします」と話す依頼者様。

こんな状況でも私達探偵にまで気を使ってくれる、素晴らしい人間性を持っている依頼者様。そんな依頼者様のためにも雑な仕事は出来ない。明日以降も本日同様、誠意を持って対応することを約束し、調査を終了した。

夫の浮気を疑う妻~意外な結末3」に続きます。

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探偵・興信所「マックス調査事務所 相模原」では神奈川県相模原市を拠点として、全国を対象とした探偵業務活動(浮気調査・人探し等)を行っております。神奈川県相模原市の周辺地域(八王子市・町田市・厚木市・座間市・大和市等)では無料出張相談も行っております。移動経費等、一切費用はいただきませんので、お気軽にご相談ください。