夫の浮気を疑う妻3

夫の浮気を疑う妻~意外な結末2」の続きになります。

2日目までの調査では浮気の証拠は得られなかった。判ったのは用途不明のマンションへの出入り、この一点のみ。

3日目もこれまで同様、朝の出勤時から尾行を開始した。結果としては3日目も退勤するまで一度も会社から出てこなかった。それは4日目も5日目も同じことで、結局、月曜から金曜の平日5日の間で浮気の証拠を得ることは出来なかった。

5日目、金曜日の対象者退勤後、社用車(黒のSUV)で自宅方面へ向かっていることを依頼者様に伝える。その際、以後どうするかを依頼者様と相談した。

5日間の尾行の結果、浮気の事実は認められなかったわけで、この結果をもって「旦那さんは浮気をしていない」と依頼者様の中で結論付けるのであれば、それで問題無い。元々、浮気を確定付ける証拠があったわけでもなく、浮気をしていないのであればそれは喜ばしい結果なのだ。

しかし依頼者様は、来週の金曜日にもう一度尾行してみてほしいと言う。その理由は、以前から帰宅が遅くなることはあったが、特に遅くなる日(0時~1時)は金曜日が多かった事。更に今日は早く帰ってきそうだから、来週は遅くなるのではないだろうか、というのも理由の一つらしい。

依頼者様の考えは理解出来るし、断る理由は全く無いので、次の金曜日にこれまでと同様の方法で対象者(夫)を尾行することに決定した。

再び金曜日に調査を実施

次の金曜日、先週と同じく出勤時から対象者(夫)の尾行を開始した。社用車が自宅まで対象者を迎えに来て会社まで送っていく、いつものパターンだ。

会社到着後はメイン出入口と駐車場出入口をキープ、張り込みを開始する。2時間程経過した時、駐車場出入口に黒のSUVを確認、ナンバーも一致、間違いなく対象者の乗る社用車だ。社用車の尾行を開始、警戒するような動きも無く社用車は走り続ける。

「これ、あのマンションの方向ですよね」高速道路を走行中、調査員の一人がそう言った。

先週の火曜日に行ったあのマンションのことだ。社用車は高速道路から一般道に降りる、その後予想通り、例のマンションの駐車スペースに社用車は停車した。先週の火曜日と同じく、対象者と運転手は一緒にマンションに入っていった。運転手は先週と同一人物のようだ。

マンション付近で張り込みを続けていると、2時間程して対象者と運転手がマンションから出てきた。何やら笑顔で会話をしながら社用車に乗り込み、その後は別の場所に立ち寄ることなく会社へと戻った。

夕方、会社の定時時間、奥さんの考えではこれからが最も疑惑の時間であり本番とも言えよう。そんなことを考えていると、出てきました社用車(黒のSUV)が。これほど早く出てくるとは思っていなかった、会社の定時時間から10分程経った頃だ。

社用車は会社を出た後、某都市方面へと向かっていく。某都市に到着後、コインパーキングに駐車。どうやらここから徒歩で移動するようだ。そのコインパーキングは3台程しか駐車出来ない非常に狭い駐車場であったため、調査員1名が駐車場付近で調査車両から降り、尾行を開始した。

社用車から降りてきたのは対象者と運転手の男性の2名。運転手の男性はいつもの専属運転手だ。おそらく夕食でもとるのだろうと思っていたがそうではなかった。

2人はコインパーキングから数分歩いた場所にある「サウナ」に入ったのだ。途中経過として「運転手さんとサウナですよ、女性とは会っていません」と伝えた時の奥さんは、少し安心したような声だったのを覚えています。

特殊なサウナ

依頼者様に状況を連絡した後、調査車両を呼び寄せサウナ付近で張り込みを開始した。幸い付近にコインパーキングがあったので、そこに車両を駐車して張り込みを続ける。

張り込みを続けながら、営業時間はどうなっているのか当該サウナについてネットで調べてみる。そこである事実が判明した。

その「サウナ」は男性が男性との出会いを求めて利用するサウナであるらしい。サウナ利用者は所謂、同性愛者である可能性が高い。

いや、でもおかしい、対象者は依頼者である奥様(女性)と結婚しているんだぞ。あ、でも世の中には両性愛の人もいるのか、などど少し混乱しながらも依頼者様に連絡して説明した。無理もないが依頼者様も混乱しているようで、「夫は男の人が好きなんですか?」「じゃあ私は何なんでしょう?」等の質問をしてくる。

私は、「両性愛の方もいますから奥様のことを愛していないとは言い切れませんよ」等と全然フォローになってないフォローをしながら、とりあえずサウナから出てくるのを確認しましょうと話を纏める。日が変わる頃に対象者と運転手が出てきたのを確認し、その日の調査を終えた。

後日、奥さんに報告書を提出した際も、どうしたら良いのか分からないと悩んでいるようでした。相手が男性であろうが女性であろうが浮気は浮気、そう理解していても、相手が男性という部分が引っかかってしまい自分の中で上手く昇華できないと話していました。

同性愛者(両性)の方が対象者っていうのは、私の経験では後にも先にもこの案件だけです。(2018年更新:同性愛者(両性)の方の浮気調査、2度目の経験をしました。結構いらっしゃるんですね)

ちなみに、異性間の性行為でなくても、それに準ずるような行為を同性の第3者と行うことで「婚姻共同生活の平和の維持」を侵害すると判断できる場合、その行為が不法行為や不貞行為ととられる可能性は十分にあるとのことです。

同性愛者とか両性愛者、それ自体は人それぞれですから自由です。しかし浮気はいけません。浮気相手が異性か同性かは関係なく、駄目なものはダメなのです。

主な探偵業務エリア

探偵・興信所「マックス調査事務所 相模原」では神奈川県相模原市を拠点として、全国を対象とした探偵業務活動(浮気調査・人探し等)を行っております。神奈川県相模原市の周辺地域(八王子市・町田市・厚木市・座間市・大和市等)では無料出張相談も行っております。移動経費等、一切費用はいただきませんので、お気軽にご相談ください。