新人の頃の調査

これは私がまだ新人探偵だった頃、10数年前の話です。

とある探偵事務所に調査員として雇われていた新人の私。

当時はほとんど素人と大差のない、探偵としては未熟な私でしたが、1人で調査をやらされることも度々ありました。新人の私には一人での調査には不安感とか重圧がのしかかってきて、非常にしんどかったことを今でも憶えています。

その頃、ある浮気調査の依頼が入りました。

依頼主は妻で、夫(対象者)が浮気をしていないか調べてほしいとのこと。依頼の時点では怪しい女性の情報は特にありませんでした。

不審に思ったのは夫の行動パターンからで、深夜遅くに帰ってくることが増えたのが一番の理由。

以前から知り合いと飲んで帰ってくることはあったそうですが、日付が変わる前には帰ってきていた。それが最近、2時~3時になることがあるらしい。

ただ、遅くなる日が不定期で周期性が全くなかったので、事前に行動パターンを把握する作業から取り掛かることにしました。

事前調査では何箇所か行きつけの飲食店が分かったので、次に対象者に動きがあったら本番の浮気調査を実施する流れになった。

対象者(夫)が動く

数日後、依頼主である妻から「対象者が動いたので尾行してほしい」との連絡を受けた。

さっそく事前に調べておいた行きつけのお店をチェック。ちなみにこの時も1人で調査していた。心の中では「また1人かよ~」と嘆きながらお店を確認していく。

それからしばらくして、行きつけのお店付近のコインパーキングに対象者の車が駐車されているのを発見した。

お店は餃子を売りにしている中華料理屋だった。私一人での調査だったので店内には入らず、対象者の車をメインに監視した。

「女性とどうこうする前に餃子はないかな」と考えてると出てきました対象者が、しかも女性と一緒に。

対象者が女性を助手席に乗せコインパーキングを出るのを確認した後、バイクで尾行を開始した。車は対象者の自宅方面へ向けて移動。途中コンビニエンスストアに寄ったがそれ以外は特に不審な動きもなく進んでいく。

対象者の自宅方面へ向かうには途中で大きな橋を渡るのだが、その橋を渡りきったところで川沿いの路地に入った。

付近に女性の自宅があるのかもと考えたが、車は川沿いをどんどん進んでいく。

まっすぐ進んでいくとまた別の橋があり、そこは車では進めない行き止まりになっていた。状況としては川沿いで、橋の真下に停車している状態だ。

周囲は真っ暗、人通りはほとんど無い。そんな状況なので車の見える位置でしばらく監視していたのだが動きそうにない。

私は橋の上から確認してみることにした。橋の上からなら、橋の下に停まる車のフロントガラスが見えるはずだ。

橋の上から確認すると予想通り運転席と助手席を視認することができた。辺りはかなり暗かったが、幸い少ない電灯の1つが車のフロントガラスにあたっていた。

探偵、ほふく前進で証拠をとる2」に続きます。

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