離婚しなければならないのか

探偵・興信所に配偶者の浮気に関して相談にくる方達は、この相談の時点で既に多くの方が、配偶者が浮気していると確信しています。

確信したきっかけは、例えば帰宅が遅くなったという理由。それも最近何度か遅く帰ってきたという話ではなく、数ヶ月間の内、決まった曜日、決まった周期で遅く帰ってくる、それを繰り返しているような状態。

他には浮気を疑う(確信する)きっかけとして最も定番のSNS・メール。特定の異性と思われる人物とのメッセージに「好き、愛してる」等の単語があれば、これは浮気を疑うどころか確信せざるを得ません。

こういった浮気問題について相談に来た方に、私たち探偵・興信所は聞きます。

「浮気調査の結果、浮気が事実であった場合どうしますか?」(この質問の回答により提案する調査プランに、若干の違いが出てくるからです。)

私の経験上、浮気調査を依頼してくる方は、やはり証拠を確保して配偶者及びその浮気相手に制裁を、と考える方が多い傾向があります。そして制裁後は離婚を考えるという方が若干多い印象です。(しつこいですが、あくまで私の経験上の話です。)

話し合いのスタート地点に立つための「浮気の証拠」

勿論、「離婚は考えていません」という相談者様もいます。

浮気調査というと相手に証拠を突きつけて慰謝料を取るための準備と思われがちですが、必ずしもそうではありません。「配偶者に浮気をやめさせて夫婦仲修復の為の話し合いの場を持つ」その為に浮気調査を実施し証拠を確保するのです。

これが例えば断定出来る証拠が無く、SNSやメールのメッセージを理由に配偶者に浮気の事実を問い詰めたとしましょう。

「好き、愛してる」そんな内容のメッセージを既婚者が配偶者以外の人に送る。それは、まともな倫理観を持つ第3者から見れば「不自然だ・まともじゃない」と考えるのが当たり前です。

しかし浮気をしている当人からしたらどうでしょう?

「そのメールはふざけて送りあっているんだ。ただの遊びだよ」「不愉快に思ったのならすまない、もうしない」そう言ってしまえば済むことなのです。

勿論、その後の夫婦仲がどうなるか分かりませんが、少なくとも浮気・不倫についての罪を負うことはなくなります。

その上、こう言ってくるわけです「誤解されるようなメールをしていたのは悪かったと思ってる。でも、人のメールを覗き見するのはどうかと思う、信用してないんだね」と。

まあ、それで浮気を辞めてくれるのであれば良いのでしょうが、そう上手くことは運ばないでしょう。一時的に会うのを控えたりすることはあるかもしれませんが、ほとぼりが冷めた頃には、また会いだすというのがオチです。

これでは、夫婦仲の修復以前の問題です。浮気なんかしてないってことになってしまったんですから。こういう最悪のパターンにならないためにも「浮気の証拠」は必要なのです。

離婚しないという選択

配偶者が浮気をしていた事実が判明しても、離婚をしないと決断する方には大きく分けて2つのパターンがあると思います。

まず、「愛しているという感情は無くなってしまったけど、現実的な問題(子供・お金等)から離婚しない」と決めた方。

愛情など必要なく、完全に「割り切った関係」、即ち体裁やお金だけのための関係を続けられれば良いと考えられるなら、幸せな生活が送れるかもしれません。配偶者は浮気をしたという負い目があるでしょうから、夫婦生活では主導権も握れるでしょうし。本当に「一切」愛情などなくても良いという条件付ですが。

もう1つは「配偶者のことをまだ愛しているから離婚しない」という方。

こちらのパターンは簡単にはいかないでしょう。まず前提として配偶者があなたに対して、まだ愛情を持っているか?という点が問題になります。あなたが配偶者のことを、まだ愛しているとしても、配偶者があなたに対し愛情を持って接することが出来るようにならなければ、本当の意味での夫婦仲の修復とは言えません。

人は自分以外の人の本心を知ることなど出来ません。たとえ配偶者があなたに対し愛情を持って接してくれたとしても、その愛情表現をあなたがどう消化するかが問題なのです。一度はあなたのことを酷く裏切り傷つけた配偶者からの愛情を、不信感を持たず素直に受け入れるのは簡単ではないはずです。

配偶者は浮気をしていた訳ですから「有責者」となり基本的には離婚請求は出来ません(例外もあります)。ですから、あなたが離婚を望まない限り、夫婦生活は続けていけるでしょう。

しかし、浮気をされてすぐに、「スッキリさっぱり過去のことは忘れる」なんて割り切れる方は少ないでしょう。ましてや、浮気されてもなお配偶者のことを愛しているのであれば、なおさらです。

このパターンの夫婦仲の再構築は短くても数ヶ月、長ければ数年掛かるぐらいの認識・覚悟が必要です。数年の再構築の末、結局夫婦仲が破綻し離婚なんていうことがあるのも認めなければいけません。

書き忘れていましたが、離婚をしない決断をしたとしても配偶者には浮気をした罪を認めさせ、必要であれば小額でもよいので慰謝料をとっておきましょう。(この辺のことは、機会があれば今後説明させてもらおうと思います)

主な探偵業務エリア

探偵・興信所「マックス調査事務所 相模原」では神奈川県相模原市を拠点として、全国を対象とした探偵業務活動(浮気調査・人探し等)を行っております。神奈川県相模原市の周辺地域(八王子市・町田市・厚木市・座間市・大和市等)では無料出張相談も行っております。移動経費等、一切費用はいただきませんので、お気軽にご相談ください。